姫野さんありがとう

非日常なことがあり、ブログの更新が止まっていました。
何も触れずに何でもない記事を書いて再開することもできるけど、気持ちの切り替えのためにも書きたいと思います。


私が吉野川や吉野川の仲間たちと今繋がっているのは、「川の学校」や「吉野川自然教室」があったからで、
それができたのは10年前吉野川に可動堰計画が持ち上がったときに住民投票でそれを阻止してくれた人たちがいたからで、そのリーダーの姫野雅義さんがいたからです。

その姫野さんが、10月3日徳島の海部川へ鮎釣りに出かけたまま行方不明になり、帰らぬ人となりました。
前日まで何事もなく、お堰の家でいっしょにご飯を食べていたのに。


行方不明になってから、私も3日間捜索に参加しました。
遠くから駆付けてきた懐かしい仲間や、初めて会う仲間、若者も、年配の方も、50人以上はいたと思います。

辛い捜索活動の中、たくさんの人に助けられました。
お腹を空かせて戻ると用意されているたくさんの差し入れの食べ物。
消防団の方が陸を中心に捜索して下さっている中、ガツガツ川へ潜って捜索してくれる頼もしい仲間たち。
私が怖くて確認できなかった場所を、自分も「怖い」と言いながらも代わりに見てくれた仲間。

本当にみんなみんな、バカみたいにいい奴ばっかだなと。
最後にこれだけたくさんの人が集まれる場を作ってくれ、みんなの絆を深めてくれた偉大な姫野さんに感謝です。


林業している友達が教えてくれたけど、ダムのない川が急激に増水するのは、上流の山に保水力がないから。
本来は山の植物や土が雨をスポンジのように吸収してくれるんだけど、手入れを怠った人工林は、
見た目は緑が豊かなように見えるけど、本当はスカスカで全然保水力がなくて、
雨が降ったらそのまますぐ川へ流れ出てしまうそう。

今回の事故は、決して姫野さんの不注意とか、油断とか、そんなもののせいじゃない。
本当に豊かな山を取り戻せば、こんな事故は起こらなくなるはず。


不覚にも、旦那のiPhoneには姫野さんが亡くなる前日、何気なくお堰でみんなを映した動画があり、
おそらくこれが姫野さんの最後の映像なんだと思います。
なんてことない動画なのに、消去できなくなってしまったよ。

それから、捜索中も海部川はすごくきれいで、
めちゃめちゃでかい鮎に、モクズガニ、ヒラテテナガエビ、ボウズハゼの群れ。
姫野さん、いい川だね。また落ち着いたら遊びに行くよ!


写真:2010年10月2日お堰にて
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by camera-girl | 2010-10-13 17:03 | その他 | Comments(0)
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